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二人目のキーマン岳飛登場:楊令伝2 [小説]


楊令伝 2

楊令伝 2

  • 作者: 北方 謙三
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/07/26
  • メディア: 単行本



第一巻のエントリはこちら
http://book-sk.blog.so-net.ne.jp/2008-06-07

楊令伝の第二巻。
本書では楊令が徐々に梁山泊とのつながりを取り戻してくるシーンが描かれている。
また、官軍側の主力として描かれるであろう、中国史のヒーローの一人である岳飛が登場する。


本書で描かれる主なシーンは3つ。
第一巻ではとりあえず顔見世と言った趣であった、楊令が人間らしさを持った大人物として描かれ、梁山泊の他メンバと交流するシーンがひとつ。二つ目は、方ロウが隠していた力を明らかにして、宋と戦いを始めるシーン。そして、最後に、官軍最強の軍人童貫と後に神として祭られる中国史のヒーロー岳飛との出会いである。

話としては、戦闘シーンも少なく、嵐の前の静けさであることは否めない。どちらかと言うと、地味なシーンが描かれている。しかし、本書で新たに出てきた人物・動きは次巻以降の大きな軸になることは間違いない。
大きな動きを予感させる、タメが作られているのが本書である。

また、本書では地味なシーンが多いだけに、戦闘以外で力を発揮する人物の人柄がしっかりと現れており、人物の魅力は相変わらずだ。
補給部隊の孟康、医者となった白勝、新たに登場した李応の娘である李媛等は魅力的な女性として描かれている(北方謙三がもっと若い人なら萌えキャラになっているだろう)。
家族と交流することで自分を取り戻していく張清、楊令と再会することで吹っ切れた史進、詳しくは書けないが楊令とのやり取りで憑物が落ちた武松等、今までの戦いで傷を負った梁山泊メンバーが自分を取り戻していく。
こうしたシーンが後になって効いて来る事は疑いを持たない。

第一巻同様、第二巻も次巻以降の大きな物語を予感させる。
今までの北方水滸伝ファンなら、読んで損はない。

☆☆☆★(☆三つ半)




他のブログの反応はこちら等。
皆さん既刊分の5巻までは読んだ人が多く、第二巻のエントリは少ないです。早く追いつきたい気分でいっぱいです。
http://tubakimemo.blog44.fc2.com/blog-entry-122.html



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