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ホストクラブの内実をあっさり描く:夜騎士物語 [小説]


夜騎士物語―Night Knight Story

夜騎士物語―Night Knight Story

  • 作者: 新堂 冬樹
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2008/08/19
  • メディア: 単行本



黒い太陽」以来、水商売を描く小説が多い新堂冬樹がホストクラブを題材に取った小説。
見た目はそこそこの分量があるが、小説内で進む時間は1ヶ月弱である上に、会話シーンが多いので見た目ほどの分量は感じられない。

本書の主人公は、歌舞伎町で伝説となった「枕」ホストを父親に持つ。父親は痴情のもつれからホストクラブの客に刺殺されてしまうのだが、主人公は嘘をつかなくてもホストとしてやっていけることを証明するため、母の反対を押し切って自らもホストの道に進む。
当初は主人公の努力もあり、思い通りにホストクラブ「夜騎士」のNo.1ホストとして成功していたが、そこに六本木でNo.1ホストだった女を絞り尽くすことを良しとする新人がやってきたことで運命が変わる。主人公と新人は様々な因縁を抱えながら熾烈なNo.1争いを繰り広げる。

本書の見所の一つは、ホストクラブの描写。一時期テレビなどでホストを過度にもてはやす番組が頻繁に流れていたような記憶がある。しかし、いくらイメージアップを図ったとは言え、やくざな面があることは否めない。本書はそうしたホストクラブの暗いところもしっかりと描いているのはポイントが高い。

ただ、冒頭にも書いたように、1ヶ月間のNo.1争いをテーマにしているので、あっさりとしすぎている印象を受ける。ラストシーンも新堂冬樹らしいご都合主義で幕を引く。このテーマでこれだけかけるのなら、もうちょっと分量を持たせても良いと思ったのだが……。
映像化・漫画化等他のメディアに転用することを考えているのなら、この程度のあっさりが良いのかもしれない。

ちなみに、本書のもう一つの見所は、ホストのシャンパンコール。筆者がうまいのか、活字で読んでも何故か耳に残る


個人的には、新堂冬樹でおもしろかったのは「カリスマ」と「溝鼠」。
現実の闇金融や水商売を題材にしたものも悪くはないのだが、完全にぶっ飛んだものの方が向いているとは思っている。

☆☆★(☆二つ半)

漫画化もされているようです。
確かに、本書の内容なら小説よりも漫画の方が栄えるような気がする。

夜騎士物語 1 (1) (アクションコミックス)

夜騎士物語 1 (1) (アクションコミックス)

  • 作者: 新堂 冬樹
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2007/03/28
  • メディア: コミック




他のBlogの反応はこちら等。
(ポジティブな評価のエントリ)
http://hidebook.seesaa.net/article/106144870.html
(ネガティブな評価のエントリ)
http://blog.murablo.jp/nonbeiji/kiji/68188.html
http://yauyaku.air-nifty.com/brog/2008/10/post-8bc6.html
http://tsukiniusagi.jugem.jp/?eid=985
http://m-books.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-14b2.html
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20080922/p1

ラストシーンはかなり評判がよくない。そりゃそうだとおもう。
馳星周もたまにこういう終わり方をするので、ハードボイルドの構造上の欠陥か、一つの様式なのかと若干考え込んでしまったよ。






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見所無き駄作:枕女優(本読みの記録 2008-12-17 20:41)

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夜騎士物語―Night Knight Story(ぼちぼち 2008-12-07 17:41)

JUGEMテーマ:読書 ベストセラー『黒い太陽』で描いた夜の歌舞伎町を、新たな視点で描くエンターテインメント。 歌舞伎町でNo.1ホストである心に、六本木でNo.1を張った流華が宣戦布告した。真のNo.1は誰なのか。ホストクラブに集う女性の心理も鋭く描いた傑作誕生。双葉社HPより …[続く]

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