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坊主丸儲け:螻蛄 [小説]


螻蛄

螻蛄

  • 作者: 黒川 博行
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 単行本



黒川博行の二宮・桑原シリーズ。
暗礁」では沖縄が、「国境」では北朝鮮が舞台だったが、本書の舞台は東京だ。

本書は、二宮・桑原のいつものコンビが、伝統仏教の寺院が振り出した手形をきっかけに、寺宝の絵伝を手に入れ、それを売りさばこうとする中で、寺院の高僧・東京のヤクザ・怪しげな美術商といろいろな人に振り回されるストーリー。
良くも悪くも、いつもの黒川博行の小説だ。
極道・坊主・美術商と胡散臭い商売のオンパレードで、ドタバタ劇が楽しめる。

また、本シリーズの特徴である方言を交えたテンポのいい掛け合いも健在。
「おまえどこのもんや」(中略)「いわんかい。どこのもんや」(中略)
「歯が何本無くなるまで黙ってられるか、賭けてみるか」
「セワだ。セワ総業」
「どんな字や」
「伊勢の勢。羽根の羽」
「勢羽総業……。事務所はどこや」
「新宿だ」
「新宿の」
「三丁目」
「新宿三丁目の極道が、なんで大阪くんだりまで来た」
「知らねぇよ。行けっていわれたから来た。それだけだ」

暗礁」で描かれた沖縄弁と大阪弁の掛け合いも良かったが、東京と大阪の言葉の掛け合いもテンポ・雰囲気とも十分楽しめる。

ヤクザが金を巡って争う割にはいつものように死人が出ない小説なので、純粋に笑えるのもポイントが高い。
好きな人は是非。興味を持った人はシリーズの最初から手に取ってみることをオススメできる小説だ。

☆☆☆★(☆三つ半)

他のBlogの反応はこちら
(ポジティブな評価のエントリ)
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http://d.hatena.ne.jp/romshanp/20091123/1258988189
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シリーズものらしく、評価は高い。
早くも、次の舞台はどこになるのか?とシリーズ次作が待ち遠しくなる。





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『螻蛄』黒川博行(ふるちんの「頭の中は魑魅魍魎」 2009-12-03 14:51)

「螻蛄(けら)」黒川博行 新潮社 2009年(初出小説新潮2007年7月〜2008年8月) 黒川博行の最高のシリーズ「疫病神」が帰ってきた。喧嘩に強くて金にうるさいヤクザ桑原と建設コンサルタントでヘタレの二宮。この凸凹コンビが今回挑むのは仏教寺院。信者が600万人いる伝法宗慧教派の宝…[続く]

◎◎「螻蛄」 黒川博行 新潮社 1995円 2009/7(「本のことども」by聖月 2009-12-03 09:33)

 いやあ、二宮(建設コンサルタント:一応主人公)と桑原(イケイケ経済ヤクザ)のコンビのこのシリーズ、相変わらずの面白さ。それと、毎回パターン化してきているのが、この二人が北朝鮮や沖縄を舞台になんて、都度場所を変えてのお話なのだが、今回は・・・東京(二人は大阪在住)。で、可笑しいことに、あ…[続く]

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