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問題大国、中国:中国が偉大になれない50の理由 [社会]


中国が偉大になれない50の理由

中国が偉大になれない50の理由

  • 作者: デイヴィッド マリオット
  • 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
  • 発売日: 2008/05/22
  • メディア: ハードカバー



中国の経済発展の勢いはめざましい。それは、誰にも異論のないところである。
では、中国は今後どうなっていくのであろうか?
21世紀は中国の世紀だとして、バラ色の未来を語る人は多い。冒険投資家のジム・ロジャーズに代表されるように、投資家・実業家はこちらの立場が優勢のようだ。
反対に、中国の様々な問題点を指摘して、将来は暗い(少なくとも茨の道である)と指摘する人もまた多い。ジャーナリストはこちらの立場を取る人も多い。

本書の筆者もジャーナリストであり、後者の立場で本書は書かれている。
そして、そうした西洋人から見た中国の問題点を指摘する本としては、本書は決定版的位置づけにあるだろう。

【目次】
序文
1 少数民族の文化を破壊する
2 不安定の五つの要因
3 危険にさらされる子どもたち
4 不幸な大学生たち
5 中国にはビル・クリントンがいない
6 ニュースを洗浄する
7 模造品
8 神を認めず
9 世界最大のおもちゃの兵隊
10 嘘で築いた王国
11 一元の格差
12 順応者たち
13 伝統の破壊
14 ガラスの子どもたち
15 労働災害 命の値段
16 ゴミの山と公害
17 統制される外国文化
18 謝罪の戦争
19 台湾をめぐる叩頭外交
20 自殺する人々
21 ネット規制
22 発明の衰退
23 老齢化
24 なぜ海外留学したがるのか
25 環境の破壊
26 出稼ぎ労働者
27 「勝者」であるために
28 動物虐待
29 ブルーカラーの犯罪(粗暴犯)
30 識字率は低下するばかり
31 台湾――民族主義という毒薬
32 肥る中国人
33 進め、いざ
34 白い犯罪
35 阿諾尓徳・史瓦辛格とはだれのこと?
36 熱い国境
37 中国の企業ブランド
38 「巨大」という意味
39 赤い犯罪
40 資本主義導入の共産党
41 中国的放漫
42 病気感染というテロリズム
43 男性優位
44 ギャンブラーたち
45 将軍たちの論理
46 アフリカを搾取する
47 さまざまな危機
48 医療の荒廃
49 女性蔑視
50 中国の声
訳者あとがき
注記


タイトルと目次で大体の内容は想像がつくのでは無かろうか?
そして、その想像は間違っていないはずだ。
そういう意味では、中国の問題点には目を背けて、バラ色の未来だけを見たい人には、当然のことながらお薦めできない

逆に、七色の川など、インターネットでも断片的には指摘されている中国の問題の実体はどうなのかを知りたい人は是非本書を読んでみて欲しい。
本書を読むと、中国がこれから乗り越えなくてはならない問題が山積していることがよくわかる。

日本悲観論を語る識者は、日本は問題にあふれているが、中国には花道が開けているかのように言う人がいる。しかし、そうした意見は大間違いで、日本に問題が多いのと同様、中国にもまた別の問題が多いのだ。

筆者はジャーナリストであり、コンサルタントや政治家ではないので、本書の中で取り上げられた問題には重大性による順位は付けられていない。また、そうした問題がどういった結果を呼び起こすかについても、一部を除いて触れられていない。
どの問題が重大で、どういった未来が引き起こされるかを予測するのは、本書を読んだ皆さんなのだ。

人によって、本書を読んだ後で想像する中国の未来は異なるだろう。
西洋人の筆者が言うほどに問題は重大ではなく、中国は発展し続けると思う人もいれば、中国はこれらの問題によって失速・低迷すると思う人もいるのだろう。
どちらにせよ、現実から目を背けて見たい未来を盲信するのは科学的ではない。 現実を直視して、それを元に自分で判断する。この、当たり前の作業に本書はきっと役立つだろう。

☆☆☆★(☆三つ半)

他のBlogの反応はこちら
http://neto.blog10.fc2.com/blog-entry-3591.html
エントリが少ない。
他のセンセーショナルな本に埋もれちゃったかな……





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