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紙媒体と電子書籍の同時発売の試みとして、京極夏彦の作品が選ばれた理由?? [ネタ]

金融日記さん「iPadはとても残念なプロダクト」
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51709027.html

ここに書いていることはもっともだと思う。黎明期のデバイスの宿命として、足りないことは色々あるだろう。いずれは、電子書籍が一般的になって、こうした不満が徐々に解決されていくとは思うけど(そのときのデファクトスタンダードがiPadであるかどうかは知らん)……


と、ここからが本題なのだが、日本の電子書籍のコンテンツはどうなっているのかと思って調べてみると、こんな発表を見つけた

講談社Webサイトより
京極夏彦著『死ねばいいのに』iPad版電子書籍等配信・販売に関する記者会見について
このたび講談社は、5月15日に書店店頭にて発売となりました作家・京極夏彦さんの最新刊『死ねばいいのに』を、電子書籍としても販売することにいたしました。わが社が、書籍の新刊を刊行とほぼ同時にデジタル化するのは初めての試みです。
(後略)


私がこのニュースに感心したのは、電子書籍の実験的な取り組みに、京極夏彦の著作をチョイスしたそのセンス。

電子書籍に興味がある層と文芸に興味がある層があまり被っていないからか、このチョイスについて触れているBlogは少ないみたいだけど、これは文句なしにベストチョイスだ。


小説好きな人にとって、京極夏彦の著作のイメージと言えば、異様に分厚い本だろう。

wikipediaの京極夏彦の頁にはこんな記述も見られる
分厚いページ数
百鬼夜行シリーズは、(作者独特の文体ゆえか)極めてページ数が多いのも特徴であり、『鉄鼠の檻 (講談社文庫)(てっそのおり)』で826ページ、『絡新婦の理(じょろうぐものことわり)』で829ページ、『塗仏の宴 宴の支度』『塗仏の宴 宴の始末』で上下巻に分けて1248ページという厚さに達している(以上、全て講談社ノベルス版の数字)。そのため、百鬼夜行シリーズ作品は「レンガ本」「サイコロ本」とも呼ばれており、合作の経験がある漫画家とり・みきには、漫画中の登場人物が京極の本をアコーディオンのように持つと言うパロディをされている。

分厚いのは百鬼夜行シリーズに限らず、「どすこい。」や「ルー=ガルー ― 忌避すべき狼」等も異様に分厚いのだ。

携帯性を理由にして多めに分割することで売り上げを稼ごうとしているように見える「ローマ人の物語」商法に一分の理を与えている筆頭が京極夏彦であることは間違いない(笑)。


「電子書籍にすれば、”あの”京極夏彦の本でもかさばることはありませんよ」
言外にこんなメッセージを伝えたいのではないかとも思える今回のチョイスは、とても良いセンスだと思う。

余談1:
今回電子化された「死ねばいいのに」は分量にして400ページ強らしいので、版組にもよるけど、分量的には多いと言うほどでも無いと思います。

余談2:
日経新聞より
京極夏彦氏の電子書籍、5日間で1万部販売
講談社は10日、京極夏彦氏の新刊小説「死ねばいいのに」の電子書籍版が5月28日の発売から5日間で1万部売れたと発表した。米アップルの多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」や高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」など4種類の端末向けの合計部数で、想定した以上の滑り出しという。
 5月中旬に発売した紙の書籍も売れ行きが好調で、6月1日には1万5000部の増刷を決定。発行部数を7万部に伸ばした。

売れているようで何よりです。


死ねばいいのに

死ねばいいのに

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/05/15
  • メディア: 単行本








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