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将棋指しが遊び人だった頃のおはなし:真剣師 小池重明 [小説]


真剣師 小池重明

真剣師 小池重明




団鬼六も死んじゃいましたね……。

で、団鬼六の代表的将棋小説の本書。
知的スポーツではなく、娯楽のプロであった古き時代の、将棋指しがよく描かれている。
現代の将棋指しは、羽生善治名人に代表されるように、天才が努力してトレーニングし、最高のパフォーマンスを顧客に提供するという、知的スポーツのアスリートとしての印象が強い。
それが故に、「決断力」のようなビジネス書のテーマにもなるし、観戦記も「シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代」のように理系的・論理的になる。

ところが、小池重明の時代における将棋は現代のイメージからは程遠い。
プロの対局においても、気合が乗るまで指し始めないといったことは当たり前にあったし、勝利するための番外戦術も当然あり。下位のプロの間では二日酔いで対局場に来るような、現代から見れば型破りなタイプも多かったようだ。

そして、本書の主人公、小池重明はそうした時代にあっても、異端・型破り・非常識で通ったアマチュアの強豪。花村元司や瀬川晶司がアマチュアからプロになれたのに対し、将棋の実力では引けを取らなかったのに、生活態度が悪すぎてプロになれなかったといういわくつきの人物だ。

そんな破天荒な人間を主人公に、団鬼六が独特の語り口で書いた本書。
これで面白くならないはずはない。
将棋を少しでも知っている人なら、間違い無くおすすめ。

☆☆☆☆(☆四つ)

他のBlogの反応はこちら。
http://taket.at.webry.info/201105/article_8.html
http://mumrik.air-nifty.com/blog/2011/05/07_kikai2kikai.html
http://blog.livedoor.jp/yakiu2/archives/1463726.html
http://ameblo.jp/keichapp/entry-10041338001.html
http://mmaehara.blog56.fc2.com/blog-entry-1224.html
http://d.hatena.ne.jp/yamaza/20080809

小池重明が現在に生きていたら――おそらく、Bonanzaに軽く吹っ飛ばされていたことでしょう。
あの時代だから輝いた(そして、悲惨な運命を辿らざるを得なかった)人だったのだと思います。








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