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経済学は時代遅れ:不況は人災です! みんなで元気になる経済学・入門 [経済]


不況は人災です! みんなで元気になる経済学・入門(双書Zero)

不況は人災です! みんなで元気になる経済学・入門(双書Zero)

  • 作者: 松尾 匡
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2010/07/07
  • メディア: 単行本



リフレ派の立場から、現在長期続行中の不況に対する対処を書いた一冊。
分かりやすさを重視して書かれていて、文章も読みやすい。
経済学に馴染みのない人にお薦めできる本である。

【目次】
(少し長い)はじめに
第1章 よーく考えよう、景気は大事だよ
第2章 二つの経済成長って?
第3章 先の景気「回復」の原因とは?
第4章 再び不況に転落した理由
第5章 新しいケインズ理論の登場!
第6章 金融緩和は誰の味方?
第7章 デフレ不況を克服する!
おわりに


本書の中で、一番印象に残ったのは、過去の経済危機に対する経済学者の処方について。
大雑把に言うと、経済学者の主流派は常に理論を進化させているが、政治的に採用されるのは若干遅れた経済学理論であるというところ。

古典派経済学が行き詰まったときにケインズ政策が採用されたが、その時には経済学者の主流はすでにケインズ経済学の限界に気づいていた。
当然、ケインズ政策は行き詰まるのだが、政治の転換には時間がかかってしまうのでなかなか修正されない。その間、経済が停滞して庶民が苦しむ時間が長く続き、やっとこさ新古典派経済学に転換される。
だが、その時にはすでに新古典派経済学も時代遅れになっており、学者の主流はニュー・ケインジアンが占めるようになっている……。

筆者の言うように、この流れが繰り返されるならば、現在の新古典派・マルクスで綱引きをしている状況は絶望的になるまで繰り返されて、やっとこさリフレ政策が導入される。
だが、その時にはリフレ政策が成立する前提条件から離れてしまっていて、思ったような効果を上げることはできない。

なかなか、絶望的な見通しである。

一部の大富豪を除いた私たちのような庶民は、勉強を続けて、政策・世の中の流れを見続け、どちらに動いても大怪我しないように慎重に行動しなくてはいけないのだろう。
実際にリフレ政策に変換された際、預貯金よりも不動産・株式への投資へ思い切って転換できるかというと難しいのだろうけど、そのことが頭にあるのと無いのとでは大違い。
そういった意味で、経済学に触れていることには意味がある。

その最初の一冊として、読みやすい本書は悪く無いと思う。

☆☆☆(☆3つ)

他のBlogの反応はこちら。
http://kuramae-japan.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-3429.html
http://d.hatena.ne.jp/demian/20100814/p1
http://d.hatena.ne.jp/taroyan155/20100923/1285211208
http://d.hatena.ne.jp/akamac/20100718/1279461324
http://bittercup.blog81.fc2.com/blog-entry-2752.html
http://nyanke.blog.ocn.ne.jp/nyanke/2010/10/post_a9cb.html

まず、日本がやらなければいけないのは
○お金を稼ぐことはいいことだ。
○好景気は悪いことじゃない。バブってもいいから、好景気にするべき。

という、当たり前の状態に、意識を変えることだろう。 老人の言うような”清貧の思想”とか、”お金は汚い”とか言った寝言を一掃するのが、日本を幸せにするための最初の一歩になるだろう。






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コメント 2

AKI

日本の場合は3歩くらい遅れた経済理論で動いていますから絶望的だと思います。
外国は10年前にはリフレ政策を採用していますからね。

投資はされているんでしょうか?
もしされていないなら今から経験を積んでおいた方がいいと思います。
いきなり投資を行ってもなかなか上手くいかないと思うので。
by AKI (2011-07-23 19:42) 

book-sk

>AKIさん
コメントありがとうございます。

投資はもちろん少額ながら経験はあるのですが、
現在の日本では、明らかに預貯金有利なデフレが続いています。
そんな現在から、何時インフレを目指して動き出すのか?この点を当てるのは(投資経験があるだけに)非常に難しいと感じています。

例えば、今は家は買うより借りたほうがいいというのは、マネー情報界隈では常識化しつつありますが、リフレ政策に転換すると、不動産は購入有利に傾きます。
こうした変化をうまく捉えるのは難しいな。と、本書のような本を読むたびに悩んでしまうのです。
by book-sk (2011-07-23 21:22) 

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