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財務会計よりも管理会計:美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?―できるビジネスパーソンになるための管理会計入門! [経済]





管理会計をわかりやすく説明した一冊。
会計を簡単に説明するというコンセプトのこの手の本は多いのだが、本書はいくつかの理由でお薦めできる。

【目次】
プロローグ 動かないコンピュータの責任は誰に?
第1章 コンピュータは、なぜゴミ製造機になってしまったのか?―経営者には情報責任がある
第2章 経営者は鳥に、虫に、魚になれ―経営者が持つべき視点と情報
第3章 パリの町はなぜ美しいのか?―実現したい目的を最初に明らかにする
第4章 すべては20対80の法則に支配される―大事なことに集中する
第5章 美容院と1,000円カットでは、どちらが儲かるか?―限界利益と固定費の関係を知る
第6章 カーナビゲータは、手放せない―リアルタイム情報を実現する経営ダッシュボード
第7章 匂いは、元から断て―仕事のやり方を改善し、ムダを省く
第8章 足がしびれたままでは、立ち上がれない―2つの予算責任
第9章 シンプルなほど美しい―必要なものだけを残し、不要なものは捨てる
終章 祝杯


本書がお薦めできる点は、まず、財務会計ではなくて管理会計をテーマにしているところ。
会計の入門書というと、決算書を読むという財務会計を扱ったものが多い。
だが、入門知識として財務会計が必要なのは与信管理を行う銀行員や営業マンといった一部の業種に限られる。その他多くのビジネスマンが使うのは、圧倒的に管理会計のほうが多いのが実情だ。

次に素晴らしいのは、筆者の文章力が一定の水準を確保しているところ。
会計士やコンサルタントが小説仕立てで知識を伝授する本において、知識はあるのにフィクションが下手で読むのが苦痛になることがある。
本書にはそうした問題はなく、十分に楽しむことができる。

そして、最後に管理会計の真のあるべき姿に言及しているところ。
実際に使われている会計用語や一般的なERPシステムに言及して終わりではなく、会社としての業績を上げるために必要な管理会計の姿をきちんと描き出している。
現実にはいろいろな制約があり、管理会計を完璧な形で使いこなすのは難しいのだが、それでも、理想像を知っているのといないのとでは雲泥の差がある。

と言うことで、簡単に読むことができる割にはしっかりした中身の本書。
管理会計入門には、入門研修よりもお薦めできる。

☆☆☆☆(星4つ)

他のBlogの反応はこちら。
http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/e/fdced5a2d3b3328c8bb8cb8ccb0303c7
http://blog.livedoor.jp/ganka8341/archives/53012397.html
http://blog.goo.ne.jp/eliesbook/e/fcc4f86af55813a10855e856edc9d6b8
http://ikadoku.blog76.fc2.com/blog-entry-207.html
http://blogs.dion.ne.jp/knockman/archives/9625980.html
http://mizutani.cocolog-nifty.com/book/2008/03/1000_9e6c.html

ちなみに、本書で書かれているITへのトンチンカンな対応は、中小企業に限ったことではない。
IBMとスルガ銀行の事例でもわかるように、大企業でもITについては結構失敗している。
IT投資の問題点という視点でも、本書はよくできていると思う。





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