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平均的な入門書だが、示唆に富んでいる:わかる! 使える! 労働基準法 [法律]


[改訂新版]わかる! 使える! 労働基準法 (PHPビジネス新書)

[改訂新版]わかる! 使える! 労働基準法 (PHPビジネス新書)

  • 作者: 布施直春
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2011/08/19
  • メディア: 新書



このエントリで触れた「人が壊れてゆく職場」と、このエントリで触れた「社長は労働法をこう使え!」イデオロギー的に両極端の本を読んだので、教科書的な労働法にも触れておくべく本書を手にとって見た。

【目次】
第1章 そもそも「労働基準法」って何?―「労働者」の味方になってくれる法律
第2章 まずは知っておきたい「仕事のルール」「職場のルール」―労働契約、男女雇用機会均等、労働組合など
第3章 やっぱり気になる給料の話―「賃金」について
第4章 「労働時間」を自分でちゃんと管理する!―労働時間の限度について
第5章 かしこい休暇のとり方・決め方
第6章 こんなときどうする?社内で起こるさまざまな問題―配置転換、出向、懲戒、セクハラなど
第7章 イザというときあなたを守ってくれる法律―労災保険、雇用保険
第8章 「正社員」だけじゃない、多様な働き方、多様な人材派遣社員、パートタイマー、障害者、外国人労働者
第9章 「解雇」されないための基礎知識―会社を辞めるに当たって知っておきたい法律知識


まず、本書を見て思うのは、労働法というのは労働者のための法律であるということ。
労働法は労働者を徹底して守っており、その保護は非常に手厚い。
経営者が労働者は守られすぎていると思うのも至極もっともな保護内容だ。

本書で書かれているのは法律上の話なので、日本の労働者である私は、法律でばっちり守られていて、安心して働くことができることが実感できる。
だが、法律での保護が十分であるが故に、労働法をめぐる問題も本書を読めば明らかになってくる

つまるところ、労働法の問題は法律の外側で起こっているのだ。

例えば、サービス残業。
労働基準法を見れば、それが違法なことはすぐに分かる。だが、違法であることを知ってサービス残業させているブラック企業の労働者相手に法律の正義を通すのは非常に大変で、実りが薄い行為だ。

また、企業に雇われている人間は労働法で手厚く保護される。では、これから就職する就活生はどうなるのだろうか?
生産性の低い労働者が多く、企業の多くが業績を悪化させることで就職率が著しく低下しても、労働基準法で守られた労働者は首を切られず、就活生は職にあぶれる

このように、平均的な労働法の書物を読むと、法律的な完璧さと、現実の歪みが非常によく分かる
だから、冒頭に触れた二冊のようにイデオロギー的に偏った労働法の見方が出てくるのだろう。

本書は平均的な入門書だが、現実に働いてくる人が読めばいろいろな問題が浮き彫りになってくる。

☆☆☆(☆3つ)

他のBlogの反応はこちら。
http://tontonme.blog85.fc2.com/blog-entry-835.html
http://galaxy0907.blog66.fc2.com/blog-entry-159.html
http://mamamiya99.blog29.fc2.com/blog-entry-34.html
http://d.hatena.ne.jp/hyotantsugi/20090215/1234708940
http://d.hatena.ne.jp/sho_ishi/20090122/1232638255

他のエントリでも言われているように、本書は入門書としては非常に良く出来ていて、わかりやすい。
はじめの一冊としてお薦めできる。






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