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先祖と子孫に恵まれた人:源義家―天下第一の武勇の士 [歴史]


源義家―天下第一の武勇の士 (日本史リブレット人)

源義家―天下第一の武勇の士 (日本史リブレット人)

  • 作者: 野口 実
  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2012/09
  • メディア: 単行本



古代~中世シリーズ最後の一冊は、源氏のスーパーヒーロー源義家。
風流を解し、武勇に優れた英雄として描かれる八幡太郎義家も、実態を見ると、イメージとの乖離は非常に大きい。


【目次】
源義家のイメージと実像
1 父祖の功業
2 義家の登場
3 延久年間における陸奥の賊徒追討
4 河内源氏と鎌倉
5 後三年合戦
6 坂東との関係
7 白河院と河内源氏、その空間
8 義家の評価


源義家は非常に過大評価されている。その理由は二つ。一つは子孫の源頼朝や足利尊氏が天下人になったことからその祖先である源義家が一種神格化されていること。
もう一つは、父が源頼義、母が平直方(平将門の乱を鎮圧した平貞盛の子孫)の娘という武家のエリート血統の生まれであり、血統が重要だった時代において、生まれながらにして武士の棟梁たる運命を位置づけられていたことだ。

実際の評価としては、決して無能ではないが神格化されるほどの凄みはない。
せいぜい、父母から受け継いだ遺産をなんとかかんとか子孫に無事伝えることができたというレベルだ(没落していく家も多いので、それはそれで十分に凄い)。

軍事的には関東の地盤を引き継いでおきながら、後三年の役では敗北寸前に追い込まれ、奥州を源氏ではなく後の奥州藤原氏の勢力圏に取り込まれてしまっている。また、政治面でも中央の摂関家とは大きな対立こそ無いものの、後の平忠盛・清盛ほどの政権への食い込み方はできていない。
時代背景もあるのだろうが、イマイチ大きな成功を掴み損なった人というイメージを持たざるをえない。

そんな人が子孫の大活躍によって神格化とも言っていいヒーローに祭り上げられる。
それも歴史の一つなのだろう。

☆☆☆★(☆3つ半)






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