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日本人が英語が出来ない理由:イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき [その他]





あまりにも有名な経営学の名著。
ここまで有名だと講演・研修のネタになっていることも多いので、本は読んだことがなくても、内容を知っている人は多いはず。
なので、中身についてはあまり語らないが、私がこれを読んで漠然と思ったのは、本書では日本人が英語ができない理由が非常によく説明されている。と言うこと。

【目次】
第1部 優良企業が失敗する理由
 なぜ優良企業が失敗するのか―ハードディスク業界に見るその理由
 バリュー・ネットワークとイノベーションへの刺激
 掘削機業界における破壊的イノベーション
 登れるが、降りられない
第2部 破壊的イノベーションへの対応
 破壊的技術はそれを求める顧客を持つ組織に任せる
 組織の規模を市場の規模に合わせる
 新しい成長市場を見いだす
 供給される性能、市場の需要、製品のライフサイクル ほか


本書のメインテーマは、現在の環境で成功した非常に優秀な企業が破壊的新技術の前に敗北してしまう理由はなにか?と言うもの。結論と、そこに至るまでの分析は非常に興味深いので読んでもらうにして、日本人の比較的優秀な人でも英語ができない理由が見事に本書で説明ができる。

優秀な会社は現在の環境に適応するためにはありとあらゆる手段を取ることが出来る。それと同じように、日本人も英語を使わざるを得ない環境に身をおくと必ずといっていいぐらいできるようになる。出発前は英語がイマイチな人でも、海外に2年~3年ほど勤務すればほぼ出来るようになって帰ってくるパターンが多いのではないだろうか?優秀な人であればなおさらそうだ。

では、やれば出来るはずのことに取り組めないのはなぜか?それは現在の成功パターンに「英語」が入っていないからなのだ。
日本で成功する従来のパターンはいい大学に入って良い企業に就職するというのが基本形。その中で英語は受験で差がつく科目じゃないし、就職試験にもしない。加えて、世界有数の金持ち国家日本では英語を勉強するよりも、日本語で守られた日本市場で頑張るほうがリターンが高い地代が長く続いていた。

そういう英語を勉強しない戦略によって企業で出世すると、今度は、英語の勉強よりも効率のいい自己啓発が山のように存在する(人脈を広げるとか、営業のスキルアップとか……)。一旦成功ルートに乗っかってしまえば、その時点の収入などを考えると、英語の習得は決して効率のいい投資ではなかったのだ。
本書で散々説かれている、現在の顧客に対して重要でない新技術には投資がなされない。というのと、同じ状況が英語学習を巡っても発生してしまう。

もちろん、これらは昭和を中心とした過去の話なので、現在はおおきく状況が異なる。
だが、会社で成功してきたはずの上司が英語すら出来ないというのは、決して能力が劣るだけが理由ではないのだ(中には純粋に能力がない人も居るだろうが)。

こうしたくだらない考えを持ちながら読んでも、本書から得るものは非常に多い。
海外ビジネススクールの雰囲気をまとった文章と言い、古い本ではあるが、この分野で現在でも本書よりも多くのものが得られる本は、数えるほどしか存在しないはずだ。

☆☆☆☆☆(☆5つ。満点)

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