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失敗事業か?ポンジーか?:和牛詐欺 人を騙す犯罪はなぜなくならないのか [社会]


和牛詐欺  人を騙す犯罪はなぜなくならないのか

和牛詐欺 人を騙す犯罪はなぜなくならないのか

  • 作者: 斉藤 友彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/09/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



2011年に破綻し、海江田万里民主党代表が広告塔を務めていたということで話題を集めた安愚楽牧場に関する取材本。和牛預託商法は牛が全く存在しない明らかな詐欺案件も多かったのだが、安愚楽牧場とふるさと牧場は一応牛が存在したということで、他の案件とは異なっている。

それでは、それらの案件は詐欺・ポンジースキームを目的としたものだったのだろうか?それとも、単に事業に失敗しただけなのだろうか?本当のところは設立者にしかわからないのだが、それを明らかにしようと取材した結果が本書の内容だ。

【目次】
第1部 安愚楽牧場事件
1・戦後最大の詐欺事件?
2・暴かれた疑惑
3・放漫経営の末に

第2部 ふるさと牧場事件
4・騙したのは誰だ
5・そして巨悪は逃げおおせる

第3部 詐欺犯罪はなぜなくならないのか
6・詐欺師たちを追いかけて
7・被害者は悪くない


安愚楽牧場、ふるさと牧場に対する筆者の判定は黒に限りなく近いグレー。
設立者が詐欺の思惑を持っていたかどうかの判定はできないが、客観的には儲けが出るようなビジネスモデルではなく、追加出資者の存在によって配当が回っていたというのが現実のようだ。

そうした脆弱なスキームであったはずの和牛預託商法にバブル崩壊・金利の低下という追い風が吹いたために予想外の資金が集まり生きながらえることができた。
それとともに、儲からないはずの事業に資金だけが流入してくる状態を見て、ガチの犯罪者(詐欺のプロ)が集まってきて食い物にされてしまったというのが真実だろう。

第3章で筆者は「被害者は悪くない」と書いている。
これは間違いのない事実で、詐欺はだますほうが悪いに決まっている。ただ、筆者がいうように「ダマされても仕方ない」といえるかどうかは微妙なところ。
まともな金融知識があれば、和牛預託で高金利を得られるというスキームにはどこか胡散臭さを感じるはずだ。現在の高齢者はそうした”まともな金融知識”を持たずとも資産を形成できた幸せな世代では有るのだろうが、相対的に資産持ちになったからこそダマされないための知識習得が重要になるはずだ。
私には、だますほうが悪いというのには100%賛成するが、ダマされても仕方ないとは思えない。

詐欺の本としては目新しいことはないのだが、日本で発生した大手の詐欺では最新の事案なので、知識が新しく腑に落ちやすい。詐欺事案に興味がある人は今が読みどきだ。

☆☆☆★(☆3つ半)

他のBlogの反応はこちら。
http://gw07.net/archives/7607708.html
http://pgmama.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-1.html
http://amayaho.blog66.fc2.com/blog-entry-656.html
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コメント 1

roko1107

「あぐら物語日記」というブログを書いておりますrokoと申します。

はじめまして。
本日、誠に勝手ながらこちらの記事をブログで紹介させていただきました。

「失敗事業か?ポンジーか?:和牛詐欺 人を騙す犯罪はなぜなくならないのか [社会](本読みの記録 2014年5月5日)」
http://roko1107.blog.fc2.com/blog-entry-2519.html

転載不可の場合はお知らせいただけると助かります。
この度は本の紹介とご感想、ありがとうございました。
by roko1107 (2014-05-07 00:15) 

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