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小説家にこそ取り上げて欲しい人物:小栗上野介-忘れられた悲劇の幕臣 [歴史]


小栗上野介-忘れられた悲劇の幕臣 (平凡社新書)

小栗上野介-忘れられた悲劇の幕臣 (平凡社新書)




幕末期の偉人たちの中で私が一番有能だと思っている人物。
それが本書の主人公である小栗上野介だ。
有能であるがゆえに、沈みゆく幕府の要職を務めることになり、個人的に幸せになることができなかった可哀想な人物でも有る。
【目次】
第1章 日本人初の世界一周
 四万キロの旅
 アメリカへ
 熱狂で迎えられた使節一行 ほか
第2章 幕末期の構造改革
 変わり果てた祖国の姿
 造船所からの日本改造
第3章 経済による立て直し
 日本人初の経済外交
 日本最初の株式会社
第4章 上州に夢をはせて
 勝気だった幼少時代
 夢の半ば…


本書は新書らしく、非常にわかりやすく小栗上野介の業績と人生が紹介されている。
特筆すべきは小栗の業績で、後に明治政府の首脳陣となる人々が攘夷に明け暮れている間、明治政府がやった功績の礎を築いている先見性と実行力だ。

幕末の争いで幕府側が勝つことが有れば、小栗上野介は日本を近代化した第一の英雄になっていたことは間違いない。
敗者側の有能な人物は過剰なまでに貶められることになるのが歴史の常だが、小栗上野介の過小評価は典型例だと行って良いだろう。

最近の歴史業界の流れは、敗者側の人物を評価するのがトレンドになっている。
(大河ドラマでも、篤姫・清盛・八重あたりはその流れだし、年末の恒例忠臣蔵も吉良上野介を典型的な悪役と描くパターンは減ってきている)
であるならば、グラバーのパシリなんかよりもよっぽど優れた小栗上野介を中心にしたフィクションがあっても良いのだが、そうした作品は出てこない。
私が生きているうちに、小栗を主人公にした面白い作品を読むことは出来るのであろうか……。

と、ここまで私が推す小栗上野介に興味を持った人が最初の一歩として読むならば、新書なので読みやすい本だと思う。

☆☆☆★(☆3つ半)

他のBlogの反応はこちら。
http://kuramae-japan.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-d63c.html
http://blog.goo.ne.jp/uemura1048/e/a8d685ea452cca7583f7aae04e0a133d
http://tora1985823.blog105.fc2.com/blog-entry-759.html






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