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偏見から見えてくる社会の変化:ルポ 中年童貞 [社会]


ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)

ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)

  • 作者: 中村 淳彦
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2015/01/29
  • メディア: 新書



自分が経営に携わる介護施設での問題職員から思いついたという問題提起。
少ない事例で語っていて極め付けと偏見が激しいんだけど、こういうやり方は「下流社会」のようなスマッシュヒットを生む可能性もある。
とは言え本書はそのレベルには達していない。
見るべきところがないわけじゃないけど……。
【目次】
第1章 秋葉原は中年童貞天国
第2章 妄想に生きる高学歴中年童貞
第3章 ネット右翼と中年童貞
第4章 女への絶望から男で童貞喪失
第5章 童貞喪失を目指す学校
第6章 中年童貞の受け皿となる介護業界
第7章 中年童貞はこの社会が生んだ


本書で取り上げられている中年童貞は2パターン
①高学歴・高所得のオタク気質の人
②低学歴・低所得のコミュニケーション不足の人
筆者が問題を感じたのは②の人で、そうした人が増えているというのが筆者の主張。

もちろん、こうした主張を裏付ける信頼のあるデータは存在しない。
筆者があった少数の人物に対するインタビューが全てだ。
そういう意味で本書はアカデミックな内容ではない。

ただ、筆者が言う②の類型の人が増えていると言うのは、一応納得のできる根拠に基づいている。
20年~30年前は、コンピュータ・機械が職場に十分に浸透しておらず、人間に根気よく一つの仕事を成し遂げるという資質が多分に求められていた。
そうした時代に就職した人はコミュニケーション能力に難があっても、会社で貴重な存在として出世することができた。勉強ができて学歴が有れば、なおのこと高収入を得ているはずだ。

だが、現在では人間に求められるのはコンピュータにできないヒラメキとコミュニケーション能力に長けた人。根気が良く学歴があっても人付き合いが苦手ならまともに就職することは難しい。
そうなると、コミュニケーション能力に難のある人が②の類型に追いやられてしまっている。というのが筆者のロジックだ。

すべてが全て正しい訳ではないが、職業人として求められる資質が変わってきているという筆者の主張は一理あり、そうした背景の中で職業からあぶれた人が問題になっている・なってくるというのは非常によく分かる。

筆者の提案する対案がチープなので完成度が高く感じられないのだが、箸にも棒にもかからないというレベルではない。
文章自体は面白いし、読んで損をするということはないだろう。

☆☆☆★(☆3つ半)

他のBlog反応はこちら。
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コメント 1

童貞は包茎を治すことで克服できることが多い

たしかに中年童貞の問題は社会問題ですね。
社会の安全や活力をそぎ落とす中年童貞問題
しかし、童貞は包茎を治すことで克服できることが多いです
やはり童貞だとオナニーする機会が多く
それが、包茎を悪化させる悪循環になっていると思います。
さらに、「職業からあぶれた人が問題になっている」
ということもありますが
実際には人手不足という現実もあると思います。
あと、コミュニケーション能力という言葉についても
結局これの意味するところが何なのか
謎な部分があります
by 童貞は包茎を治すことで克服できることが多い (2015-10-17 09:02) 

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