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高級外車を粗末に扱ったりはしませんよね。:奴隷のしつけ方 [歴史]


奴隷のしつけ方

奴隷のしつけ方

  • 作者: マルクス シドニウス ファルクス
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2015/05/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



古代史の専門家が、古代ローマの人間になりきって奴隷管理の方法を記した一冊。
単に奴隷管理のTipsだけではなく、古代ローマ人の考え方、社会風俗などをしっかりと抑えており、歴史・人材活用の両面から楽しむことの出来る内容となっている。
【目次】
序文 主人であれ
第I章 奴隷の買い方
第II章 奴隷の活用法
第III章 奴隷と性
第IV章 奴隷は劣った存在か
第V章 奴隷の罰し方
第VI章 なぜ拷問が必要か
第VII章 奴隷の楽しみ
第VIII章 スパルタクスを忘れるな!
第IX章 奴隷の解放
第X章 解放奴隷の問題
第XI章 キリスト教徒と奴隷
あとがき さらばだ!


本書を読んで認識を改めたのは、奴隷は高級品であったということ。
相場は時価なので、大戦争の後などには当然奴隷も値下がりするのだが、基本的な奴隷の価値は現代における高級車と同じだ(強引に日本の貨幣価値に直すと特段技能のない成人男性奴隷で600万円ぐらいか?)。
奴隷も生き物なので、衣食住のメンテナンス費用も当然かかり、まさしく現代人が高級車を買うのとおなじ感覚で古代ローマ人は奴隷を買っていたのだ。

このように高級品である奴隷は当然しっかりと管理して”元を取る”ために、元気で長い時間働かせる必要がある。そのために、現代社会のモチベーション理論も真っ青の飴と鞭をうまく使って働かせる方法が取られていたのだ。
「奴隷」と聞くと、南北戦争前の北米農場における奴隷を想像しがちなこともあり、”換えの効く部品”とおなじ感覚で使い潰していたイメージがあるが、古代ローマにおける奴隷においては、そうした扱いは珍しいものであった。

むしろ現代人の感覚としては、高級車並みの価格で取引されているペットという方がしっくり来て、ファミリーの一員として一家が発展するためにうまく活用するのが古代ローマにおける正しい奴隷の使い方であったようだ。

本書では人材管理としての奴隷の扱い方(奴隷に対するインセンティブの与え方など)と古代ローマにおける奴隷に対する考え方(ローマ人とギリシア人では奴隷に対する考え方が違うなど)が非常に面白く書かれており、歴史に興味がある人もそうでない人も楽しむことの出来る内容となっている。

☆☆☆☆★(☆4つ半)

他のBlogの反応はこちら。
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