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不況は国のいろんなことを危うくする:昭和史講義: 最新研究で見る戦争への道 [歴史]





このエントリで取り上げた「昭和史」はジャーナリストが書いた歴史だが、本書は学者が最先端の研究結果から描き出した昭和史。
昭和史」をはじめとする俗説には誤っていることも多く、後述するように本書によってかなりイメージが変わった人物も存在する。

【目次】
ワシントン条約体制と幣原外交
普通選挙法成立と大衆デモクラシーの開始
北伐から張作霖爆殺事件へ
ロンドン海軍軍縮条約と宮中・政党・海軍
満州事変から国際連盟脱退へ
天皇機関説事件
二・二六事件と昭和超国家主義運動
盧溝橋事件―塘沽停戦協定からトラウトマン工作失敗まで
日中戦争の泥沼化と東亜新秩序声明
ノモンハン事件・日ソ中立条約
日独伊三国同盟への道
近衛新体制と革新官僚
日米交渉から開戦へ
「聖断」と「終戦」の政治過程
日本占領―アメリカの対日政策の国際的背景


本書は最新の研究を集めているので、いわゆる俗説とは違った印象を持つ歴史上の人物が多数出てくる。
なかでも、私が本書を読んで一番イメージが変わったのは外務大臣の松岡洋右。
半藤版「昭和史」をはじめ、多くの本では東條総理と並んで戦犯の最たるものという描き方をされることが多い人物だが、本人の国際感覚は当時の人々の間ではかなり現実的なものであったことがわかる。
能力・性格的に至らないところはあるのだが、世間で言われているような日本の進路を誤らせててしまった第一人者というほどひどいものではない。

その他にも俗説と異なる箇所や、戦争を避けることができなかった理由がより深掘りされていて非常に興味深い内容である。一般教養として使うにはやや最先端すぎるので、趣味としての領域を出ないものではあるのだが、将来的には通説になるかもしれない内容。
日本人としての興味で読んでおいて損はないない一冊だ。

☆☆☆★(☆3つ版)

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http://sicambre.at.webry.info/201508/article_6.html
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