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民主党はこういう人を雇うべきですね:日本人と経済―労働・生活の視点から [経済]


日本人と経済―労働・生活の視点から

日本人と経済―労働・生活の視点から

  • 作者: 橘木 俊詔
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2015/10/09
  • メディア: 単行本



日本経済の歴史を振り返りつつ、その時の労働者・生活者はどのような状況に置かれていたかを記述している本書。
思想的にはかなり左派色が濃いのだが、ロジックは非常にまともで心穏やかに読むことができる。
【目次】
第1章 戦前における旧体制の日本経済
第2章 日本経済の成功物語:高度成長期と安定成長期
第3章 バブル後に長期停滞に陥る
第4章 戦前から戦後において、人はどこで働いていたか
第5章 日本企業の特色とコーポレート・ガバナンス
第6章 自営業者が減少したにもかかわらず、一部は高所得者になる
第7章 女性は生活者だったのか、それとも労働者だったのか
第8章 政府は産業発展の牽引車だったのか、それとも生活者の味方だったのか
第9章 日本が福祉国家になることにおいて、財政赤字は支障となるのか
第10章 不平等社会から平等社会へ、そして再び不平等社会へ
第11章 教育が日本経済と社会に与えた影響
第12章 今後の日本経済の進路を占う


日本経済のおおまかな流れは日本人なら誰でも知っているように、
江戸末期~明治維新期の極貧状態から日清戦争・日露戦争を経て第一次大戦まで経済が急上昇。
その後の不況と太平洋戦争の敗戦でどん底まで落ちるが、戦後は急速な経済発展を遂げ、バブル崩壊など紆余曲折はあったものの今なお経済大国と言っていいぐらいの位置には踏みとどまっている。というのが概要だ。

では、上記のような経済の動きの中で労働者・生活者(要するに庶民)はどのような状況だったのだろうか?というのが本書の内容なのだ。

多くの人が想像するように、庶民の暮らしは基本的に楽ではない。
特に戦前は貧富の差が激しく、給与格差も今よりもずっと激しかったので、教育のない人は苦しい暮らしを強いられていたのだ。
専業主婦が一般化する高度経済成長後ぐらいまでは、教育のない庶民にとって日本という国は非常に暮らしにくかったようだ。

筆者は格差反対・北欧風の手厚い補償を良しとする思想なので、その点はやや割り引く必要があるのかも知れないが、「日本人は自己責任を支持している」という現実的な視点も忘れていない人なので、理想論が意味もなく続くことはなく、納得しながら読み進めることができる。

正直なところ、民主党はこういう人をブレーンにするべきだろう。

経済史の振り返りとしても十分だし、日本という国のあり方を考える良いきっかけにもなる一冊。
ややアカデミックだが、思想の左右を問わず多くの人におすすめできる内容だ。

☆☆☆☆(☆4つ)


書評エントリは少なめ。
いい本だと思うんだけど、あまり読まれていないのかな??







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