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高級な賃貸物件のある町に住もう:23区格差 [社会]


23区格差 (中公新書ラクレ 542)

23区格差 (中公新書ラクレ 542)

  • 作者: 池田 利道
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2015/11/07
  • メディア: 新書



東京23区の特徴をわかりやすくまとめた一冊。
後述すると章立てを見ると23区以外に住む人をターゲットに書いているようにも見受けられる(「少子化」というウソなど)が、読んで面白いのは23区に住んでいる人・住もうとしている人だろう。
特に、東京で家を探している人は新たな気づきがあること間違いなしなので、ぜひ読んでほしい一冊だ。
【目次】
【前章 多極化する23区に生まれる「格差」】
 23区認知度ランキング─1位新宿区、23位北区
【第1章 23区常識の「ウソ」】
 PART1「少子化」というウソ
 PART2「高齢化」というウソ
 PART3「人口増の中心は山手エリア」というウソ
 PART4「定住こそが発展の礎」というウソ
【第2章 ニーズで読み解く23区格差】
 PART1 子育て支援が手厚い区は
 PART2 病気になっても心強い区は
 PART3 便利な暮らしができる区は
 PART4 シルバーパワーがみなぎる区は
 PART5 災害時にも安心・安全な区は
 PART6 交通事故・犯罪リスクの低い区は
【第3章 年収・学歴・職業が非凡な区、平凡な区】
 PART1 年収が非凡な区・平凡な区
 PART2 学歴が非凡な区・平凡な区
 PART3 職業が非凡な区・平凡な区
【第4章 23区の通信簿】

 新宿区:カオスが生み出す光と影
 渋谷区:企業依存の「いびつ」な文化
 品川区:商店街に象徴される「お節介タウン」
 港区:発展要素が集まる東京の"要"
 世田谷区:「奥様文化」に足を取られるキャリアウーマン
 目黒区:ブランドタウンは財政難

 中野区:開発しつくされたまちは若者をつなぎとめられるか
 千代田区:江戸の遺産が成長の源
 中央区:東京の将来を占う「成長モデル」
 練馬区:東京の「田舎」というポジション
 杉並区:一等区のプライドを脅かす存在とは
 江戸川区:海抜ゼロメートルに負けない家族力

 葛飾区:寅さんのまちは「次の一手」で決まる
 台東区:東京を象徴するコンパクトシティ
 豊島区:「消滅可能性都市」は本当に消えるのか
 大田区:蒲田と大森、競い合う異文化
 板橋区:ヘソはないけどホネは太い

 墨田区:縁側にキラリと光る存在感
 文京区:谷から丘へ噴き出すエネルギー
 足立区:「犯罪多発区」の汚名返上なるか
 江東区:オリンピックで目指せ、第二の「渋谷」
 荒川区:元祖ハイカラタウンを都電が走る
 北区:ひそかにねらう大逆転
【最終章 住んでいい区・よくない区を見極める方法】
 住みたいまちか、住んでよかったまちか
 北区が一番住みたい区になる日 おわりに


本書は非常に面白いんだけど、誤解されやすいつくりにもなっている。
具体的に言うと、第4章、最終章は面白いんだけど、第2章、第3章はやや煽りがきつい。
例えば、第2章にある病院の数なんかは、隣の区まで徒歩でも10分程度で行けることが珍しくない東京では区ごとのランキングを作る意味なんてあまりないんだけど、データ整理のついで書きやすいので、に小ネタとして書いてあるというところなんだろう。

で、本書が一番面白いのは第4章。
各区の抱えるいろいろな強みと問題がうまくまとまっている。
それぞれの区が抱える問題点はもちろん違うんだけど、
本書がいう一番のポイントは「流動性が活力を生む」。
さらに、サブポイントとしては「メリハリを付けた投資が必要」ということだ。

東京23区の活力は人口流動からきており、定住者が多く、流入・流出が少ない区は相対的にみると活力が失われているというのが本書のメインテーマだ。
そして、この提言はかなり的を射たものである。
具体的には現在は住宅地として人気の世田谷・杉並・文京あたりの区がこれからうまく発展し人気を維持していくにはそのあたりがネックになるのだろうという読みだ。
逆に、近年発展している品川・江東・中央あたりの湾岸部は大きめの土地が確保できたことによるマンション建設で人口流入が進んだことが大きな原因なので、事実と照らし合わせても筆者の主張に説得力がある。

また、サブポイントとして言外に指摘されることの多いメリハリの効いた投資も非常に重要。
本書を見ればわかるのだが、大田区や江東区など区の中で非常に違う性格を抱える区は23区の中に結構存在しており、そうした地域では中心が分散することで特徴がぼやけ、区の発展の阻害要因になってしまっているケースが多々ある。
政治的なしがらみがあるのは容易に理解できるのだが、効率的な投資という意味では、投資のポイントを絞ることは非常に重要だろう。

内容的には非常に面白いのだが、新書特有のキャッチーな編集が入っているので誤解も多い。
amazonなどの書評を見ても、筆者の主張と全然違うところにかみついている人は多い。
普通に読めばよい本なので、これから東京に住みたいと思っている人は読んで損のない内容だ。

☆☆☆☆(☆四つ)

不動産価格と交通についての記述があるとなおよかったんだけど。

他のBlogの反応はこちら
http://tsunoken.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/23-ee63.html
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/52196415.html
http://blog.livedoor.jp/umesama_2/archives/47834319.html
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