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警察の取り調べの問題に焦点:松本サリン事件―虚報、えん罪はいかに作られるか [社会]


松本サリン事件―虚報、えん罪はいかに作られるか

松本サリン事件―虚報、えん罪はいかに作られるか

  • 作者: 河野 義行
  • 出版社/メーカー: 近代文芸社
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 単行本



松本サリン事件の本が目についたので、興味をそそられたこともあり、借りてみた。
本書は河野義行さんが、警察の取り調べの問題と、マスコミによる人権侵害について書いた本。
正直言ってあまり目新しい問題はない。私が知りたかったのは、警察はなぜ河野さんに目をつけたかという、警察が犯人を間違うプロセスだったのだが……。

【目次】
第1章 松本サリン事件に巻き込まれて
第2章 犯人扱いのマスコミ報道で、嫌がらせ電話が殺到
第3章 松本サリン事件の犯人に
第4章 吹き飛んだ警察への信頼
第5章 逮捕にそなえて
第6章 松本サリン事件が教えること


本書で書かれているのは、主に警察の取り調べにおける問題点。任意と言いながら長時間の取り調べをするとか、ポリグラフ検査の実施についての問題、洗脳・脅迫まがいの事情聴取など。
今までそんなことを考えたことがない人には新鮮かもしれないが、大学時代に刑事訴訟法の授業を受けた人には昔から言われている問題が列記されているに過ぎない。

むしろ、昔から言われている問題が、なぜ今解決していないのかに興味を持つ。解決するのは簡単で、取り調べは必ず録画する様にすればいいのだ。ビデオテープの時代と異なり、HDDで録画できる時代の今だったら低予算でシステムを構築することは可能だ。

ただ、警察が録画システムの導入を拒むのもわかる気がしていて、今の法制度下でビデオ録画のシステムを導入して、「裏の手」を使えなくなると検挙率は大きく下がってしまうのは目に見えている。
ビデオ撮影を導入するには、本当の犯罪者を不当に利することがないように、司法取引とかおとり捜査の合法化など司法当局の側にも替わりの武器を与えないと行けない。

このように、バランスをとりつつ、えん罪をなくすのはそんなに難しくないと思うのだが……。


このような考察は置いておいて、本の感想に戻ると、本書は河野さんが思ったことを書いただけの本で、特におもしろい点や目新しい点はない。薄いのであっさり読めるのがメリットかな。

それにしても、警察は何故犯人を間違えたのだろう。プロジェクト管理的な視点から、警察内部の証言が読みたいものだ。

☆☆(☆二つ)

他のBlogの反応はこちら等。
http://ameblo.jp/sakae2/entry-10150026324.html
http://sakae2.blog77.fc2.com/blog-entry-100.html

あまり売れていないのでしょうか、エントリも少ないです。
事件当時今のようにインターネットが発達していたら、報道はどうなっていたかも興味があります。





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