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古き良き教養:幕末維新に学ぶ現在 [社会]


幕末維新に学ぶ現在

幕末維新に学ぶ現在

  • 作者: 山内 昌之
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2010/04
  • メディア: 単行本



イスラム史の学者が語る、日本の歴史と現在の政治に関するエッセイ。
産経新聞に連載されたものを書籍化したもので、教養に裏付けられた政治への厳しい眼が特徴的な、非常に読み応えのある一冊。

【目次】
吉田松陰―歴史の考察こそ重要
小松帯刀―政治改革に必要な剛胆と緻密
長井雅楽―未来を洞察したリアリスト
重野安繹―英国相手に堂々の外交談判
福原越後―政治家と非情の掟
清河八郎―スターか、ピエロか
真木和泉―若者を超える老人
成島柳北―潔い引退、鋭い洞察と健筆
山尾庸三―政治家と「生きた器械」
小栗忠順―幕府初の首相になれた男〔ほか〕


本書は産経新聞の連載を本にまとめたもので、一人の幕末人の人生を通じて現在の政治を振り返る形式になっている。一話読みきりなので、単純な読みやすさで言えば、かなり読みやすい部類に入る。

しかし、その読みやすさの反面、教養あふれる筆者が描く幕末の偉人達の生き方は読み応えバツグン。
しかも、目次を見ても分かるように、坂本龍馬・吉田松陰・小栗上野介といった有名所から、重野安繹といったマイナー所まで幅広い人物が取り上げられているため、読んでいて飽きることがない。

本書の多くは現在の政治家に対する批判・苦言を伴うものになっているのだが、明治時代の一流・一流半と現在の玉石混淆の政治家を比べているのでそうなるのは仕方がないのだろう。
50年後ぐらいの歴史家が、その時代から見て平成初期の優れた政治家・経済人を明治の偉人と比べるのなら、そこまで差がつくものではないと思うのだが……。

このように、やや現在の政治家に厳しいものがある(そして、産経の連載なので特に民主党系の人に厳しく見える)が、教養人が語る歴史と現在というテーマでは素晴らしい出来。
”歴史”のちから、”歴史”を学ぶ意味を実感させてくれる一冊である。

☆☆☆☆(☆四つ)

他のBlogの反応はこちら
http://rock69gogo.blog19.fc2.com/blog-entry-684.html
http://blog.goo.ne.jp/pieere34/e/99d1bb968d1acc3443f18b62b1eef660
http://blog.livedoor.jp/hoddy/archives/51555687.html
http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20100626

マイナーな人物も多いので、歴史物としても十分に読み応えがある。
かつ、現在の政治・経済に対する警鐘・批判としての読み物としても成立している。
一粒で2度美味しい、全般的に評価の高いエントリが多いようです。





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